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リライアンス::生誕80周年記念特別展 手塚治虫展

生誕80周年記念特別展 手塚治虫展

江戸東京博物館に「生誕80周年記念特別展 手塚治虫展 未来へのメッセージ」を見に行ってきました。展示の詳細は「弐代目青い日記帳」さんを参照して下さい。

http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1728
 連休明けの土曜日、思いのほか空いていた江戸東京博物館で、ゆっくりと見ることができました。(連休中は、大変混雑していたようです。「朝日新聞」の投書欄に「子供が見ているのに、係員さん、そんなにせかさないで下さい」の投書が載っていました。)
 手塚治虫さんについての私の経歴は、鉄腕アトムのテレビアニメを第1回から見て、クラスの女子が「リボンの騎士」「火の鳥」について語っているのを聞き、「マグマ大使」の実写版再放送を実は楽しみにしていて、大学の時は、毎週部室においてあるチャンピオンの「ブラック・ジャック」を読み、卒業後は喫茶店でビッグコミックの「日だまりの樹」を読み、「アドルフに告ぐ」は単行本を持っている、といったところで、熱狂的なファンというのではないけれど、幼年期からずっと手塚漫画は身近にありました。
 今回あらためて、少年期から晩年までの手塚作品を拝見させていただきましが、手塚治虫はやはり神から選ばれた人なのでありました。(5月10日朝日新聞 西原理恵子のマンスリー・ブックマーク参照)
手塚治虫の生前のインタビューで「最近は円が描けなくなったんだよ」と言っているのを聞いた時、一瞬何のことか分かりませんでした。それはコンパスを使わず、フリーハンドで真円が描けていた。ということなのでした。
 それにしても白いケント紙に墨の線のなんと美しいことか。この美しさは図録では分かりません。そしてこれは確かどこかで見たことがある気が…。江戸時代の浮世絵の原画はこうだったのではないか、(当時の原画は、その宿命として版木に写され、現在は存在しませんが)そして江戸時代は木版で摺られて浮世絵として流通し、現代は写真製版で印刷され、漫画本が出版される。即時性と大量出版の点も似ている。すると、特別号・表紙などに使われたカラーの原画は、さしずめ掛軸などの肉筆浮世絵か。
もっと古くは「鳥獣戯画」以前から続く、日本の墨で線を引く歴史があって、今漫画が、オリジナルな文化として世界に注目されているのだと再確認しました。
 セル画の本物も初めて見ましたが、こちらも美しいものでした。そして気づいたのが、漫画、特にアニメには、キャラクターだけでなく「背景」が必要だということです。アニメのエンドロールに必ず「背景 誰それ」と名前が出てくるのには気づいていましたが、恥ずかしながら、こんなに重要なものだとは思っていませんでした。これからは、キャラクターばかりに目を奪われず、筋ばかりを追わず、絵全体をじっくりと見ることにします。
 図録には、宮崎駿の言葉が載っていました。お二人は、実際に接触されたことはほとんどなかったようですが、互いに大変意識した関係だったようです。
前出の手塚治虫のインタビューの際、宮崎駿の名前が出た時に、それまでの温厚な手塚治虫の表情とは全く違う怖い顔をしていたことを、今でも鮮明に覚えています。
一方宮崎駿は「手塚さんのアニメは、落語でいうところの『大家の義太夫』という評価は、僕は今でも変わりません。」という強い言葉を語っており、これは宮崎駿の自負心とともに、没後20年経っても、手塚治虫は全く死んいないという、逆証明のように思いました。
 私的には、トキワ荘取り壊しの際に、その場で天井板に描いたリボンの騎士と自画像がぐっときました。現在も警視庁第5方面記者クラブに飾られているそうです。
手塚治虫展は6月21日までの展示です。


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