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リライアンス::細見美術館開館10周年記念展

細見美術館開館10周年記念展

また、今は昔の話となってしまった話で恐縮です。
6月15日まで日本橋高島屋で開催されていた、細見美術館開館10周年記念展に行ってきました。

「琳派・若冲・数寄の心」と銘打たれた展覧会。私の今回の一番の収穫は、「中村芳中」です。酒井抱一とほぼ同時期に大坂を中心に活躍した方だそうですが、こちらの一筆箋などご覧下さい。もう、とても癒やされます。大坂という経済的にも豊かで、また権力志向の外にあるという環境があって、このようなおおらかな絵が生まれたのでしょうか。

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また、明治から昭和初期に京都で活躍した琳派「神坂雪佳」たらし込み具合が絶妙で、かつ清潔感があります。

気になったのが「鈴木基一」
この方は時代の変化を感じつつ、琳派という画風とそして『いつまでもきれいなままではいられない』思いで、内部に葛藤を抱えていた近代人だったような気がします。このきれてる感じ、10月17日リニューアルオープンの根津美術館で「夏秋渓流図屏風」を見てみたい。(大琳派展では見逃しました)

そして是非ともご紹介したいのが、夜鷹の絵2枚です。
1枚は「葛飾北斎」で、こちらはキリッとした後ろ姿が美しい、北斎ならではの筆遣いの名品。
もう1枚は歌川豊国作と言われる「江戸風俗図鑑」(江戸後期のさまざまな身分、職業の男女26人を解説を交えながら列記した図鑑)の中に、箱入り娘、芸者、田舎娘等の次にある夜鷹です。当時女性の顔は「引目かぎばな」の流れで様式化されており、浮世絵のようにどれも同じような顔になっているのが普通なのですが、いったいこれは何でしょう。今で言ったら女性お笑い芸人のイモトに似ているかも。まさに「オチ」ではありませんか。

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図録を読んだところ、細見美術館が14年ほど前財団として認可された時、前理事長は、その許可状を文化庁長官から受け取り、謝辞を述べる際に感極まって号泣されたとのことです。細見家三代にわたるコレクションを散逸することなく、後世に伝えられ、美術館を設立して公開ができると安堵しての男泣きだったのだろうと。本来ならば、その志、熱い思いに感動するところなのですが、仕事柄、そんなにも財団法人設立の許認可手続は大変だったのだろうかと思ってしまいました。

細見家の審美眼が伺える、趣味の良い作品ばかりでした。今度回京都に行った時には、細見美術館を訪れたいと思います。
ほかの写真等は弐代目青い日記帳さんをご覧下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1776


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