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リライアンス::「美しきアジアの玉手箱」

「美しきアジアの玉手箱」

サントリー美術館に「美しきアジアの玉手箱」シアトル美術館所蔵、日本・東洋美術名品展を見に行ってきました。詳細は弐代目青い日記帳さんを参照下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1826
 展示は、遮光器土偶から始まって、根来塗あり、仏像絵画、焼き物から浮世絵まで、シアトル美術館が所蔵する日本および東洋美術コレクション(約7,000件)の中よりの選りすぐりの優品、約100件です。何か、ある日の東京国立博物館に行ったような感じ。ということは、それこそ美術館1館分の美術品が海を渡って行ったのですね。

 私がよいと思ったのは、狩野重信筆の「竹に芥子図」の屏風です。描きすぎない分垢抜けていて、画家の美意識が伺えます。画像はサントリー美術館ホームページからどうぞ http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol04/program.html 
それに比して、シアトル美術館を代表する名品と書かれている「烏図(からすず)」屏風、いかがなものでしょう。確かに珍しいですが、凄みがあるわけでなく、洒脱ではなく、諧謔味も感じられず、今回の展覧会のチケットや図録の表紙にもなっていますが、わくわくしませんでした。

 今回の目的は、なんと言っても「鹿下絵和歌巻」本阿弥光悦書 俵屋宗達画 です。
いづつやさんが7/28付でおっしゃっているように、絶対この絵をメインに持ってくるべきです。http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/07/index.html
 俵屋宗達が「光悦先生、鹿のきれいな便箋できましたよ」と、嬉しそうに持ってきた料紙に、つい先程といって言い時間に、光悦その人が、筆を入れていったかのような生々しさを感じることができました。
俵屋宗達はもともとが職人さんだったからか、インテリが持つ懐疑心がなく、明快で肯定的。工夫はするけど考えすぎず、仕事が楽しそうで好きです。新しい時代を迎えた時の、伸びやかな空気が感じられます。

本阿弥光悦は、「芸術のことは自分に従う」人なので、うけることを勘定に入れていないから、何をどうしようと、けれん味がない。この書にしても、誰にでも表現できるものではないのだろうなあ。
(自分にもっと教養があれば、書かれている和歌を理解した上で、この書体で、このように散らし書きしたのは…、と、もっと堪能できたでありましょうに、残念)
ともかく幸せな時間が過ごせました。

この展示会は9月6日までですが、下記の日程で巡回するので、来春再度MOA美術館 に「鹿下絵和歌巻」を見に行きたいと思っています。
神戸市立博物館 2009年9月19日-12月6日      
山梨県立美術館 2009年12月23日-2010年2月28日 
MOA美術館 2010年3月13日-5月9日      
福岡市美術館 2010年5月23日-7月19日  

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