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リライアンス

熊谷守一美術館

突然ですが、豊島区が平成20年度文化庁長官表彰(文化芸術創造都市部門)受賞していたのをご存じすか?
そういえば、以前にお伝えした「エチカ」にはミニギュラリーがあり、池袋にゆかりのある芸術家の作品が飾られています。そこに「平成20年度文化庁長官表彰」の小旗が立っていたのを思い出しました。
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 現在池袋駅西口には、「文化芸術劇場」があり、現在は、野田秀樹芸術監督就任記念プログラム・日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 [But-a-I]のイベントが9月6日まで行われています。文化芸術劇場の前に日比野克彦氏の手になる移動式の舞台が誕生しています。詳しくはこちらへ。
http://www.geigeki.jp/saiji_055.html 
また、劇場を取り巻く「ウエストゲイトパーク」には,日々ストリートミュージシャンが、その腕を競っています。第2の「ゆず」誕生するでしょうか。
いつだったか、5月のある土曜日に池袋駅西口のそこここで(小さな公園や丸井の前など)ジャズの演奏会が行われていて、とても楽しかったです。気に入ったら、ずっと聞いているのも良し、ビール片手に、別の演奏をはしごするのも良し。

もともと昭和の初期から戦争頃まで、池袋西口周辺には、「池袋モンパルナス」と名付けられた、若手芸術家、文化人が集まり、活気に溢れていた街がありました。また江戸川乱歩の旧宅もありますし(現在は立教大学が購入し、記念館となり、公開されています。詳しくは、http://www.rikkyo.ac.jp/aboutus/profile/facilities/edogawaranpo/へ)
、そしてなんといっても「熊谷守一美術館」があります。

「熊谷守一美術館」http://kumagai-morikazu.jp/
は、守一氏が45年間住み続けた豊島区千早の旧宅跡に、1985年(昭和60年)5月、次女の榧(かや)氏により個人美術館として開設され、2007年(平成19年)11月、榧氏より守一作品153点の寄贈を受け、豊島区立熊谷守一美術館となった美術館です。
豊島区が「文化創造都市宣言」をして、最初の頃行った事業かと思います。豊島区の文化面がもっと充実していくと良いな、と思います。

この「熊谷守一美術館」が、8月30日(日)9時45分よりの新日曜美術館で紹介されます。
熊谷守一の作品は勿論、美術館も素敵ですので是非ご覧になって下さい。

DSCN6664.JPG 春のウエストゲイトパーク

ネオテニイー・ジャパン-高橋コレクション展

またまた今は昔の話でありますが、7月15日まで上野の森の美術館で開催されていた「ネオテニイー・ジャパン-高橋コレクション展」に行ってきました。
 「ネオテニイー(幼児形成)」というこの展覧会に冠された聞き慣れない言葉は、動物学や発達生物学で、幼いまま、性的に成熟する進化の過程を指すそうです。説明されても門外漢には未だよくわからない概念なのですが、日本の33名の若手アーティストによる多彩な作品80展が展示されていました。詳細は弐代目青い日記帳さんをご参照下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1768

 怖い夢を見てしまいそうな作品もありましたが、たまたま行った日は、学芸員さんの説明があり、「私にはよくわからないや」、とスルーしてしまう作品なども興味深く見ることができてラッキーでした。
 入ってまずあったのが、鴻池朋子さんの「惑星はしばらく雪に覆われる」、「knifer Life」
少女の頃無意識に感じていた、自意識と他者との間にある違和感。ヒリヒリしたものを感じました。写真は弐代目青い日記帳さんの「今日の一点」をご覧下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1825
 
会田誠、芋束、奈良美智、村上隆など私も知っている有名な方の作品も多くありましたが、ぐっときたのが、照屋勇賢さんです。
 彼は紙袋(ゴディバとかの小型のもの)の一部を木のシルエットに切り抜き、それを袋の内部に立ち上げて小さな森を出現させています。
紙袋の中を覗くと、そこには宇宙がありました。お見せできないのが残念です。
 
 そして山口晃さん。図録の縮小版でしか見たことがなかった「今様遊園図」を10㎝の距離で、隅から隅まで見られる僥倖に恵まれました。絵の右下のおじさんが、温泉卓球で今やスマッシュを決めようとしている瞬間を発見した時は、こちらの方がガッツポーズでした。
3枚の「伝頼朝像」に見られるこだわりが、芸術家魂だ。それにしても、同じ画題を同じ筆致で違う絵として、なんと軽々と美しく描けることであろうか。
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 高橋さんは精神科のお医者様で、1000点以上にも及ぶコレクションをお持ちなのは、もの凄いお金持ちだからなのだろう、と思っていたらそれだけではなく、株式や不動産を売却して資金繰りをしてまで、現代アートの作品を集められているのだそうです。
そこまで、収集にこだわってこられたのは、現代アートに対し、精神科医として、成熟した、こなれた作品にはない、その人の身体に手をそっと差し入れるかのような感覚を持たれたからなのでしょうか。

この展覧会は、下記の日程で巡回されているので、興味を持った方は是非足を運んでみて下さい。
7月21日~9月10日新潟県立近代美術館
9月19日~11月29日秋田県立近代美術館 
12月13日~2010年2月11日米子市美術館 

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細見美術館開館10周年記念展

また、今は昔の話となってしまった話で恐縮です。
6月15日まで日本橋高島屋で開催されていた、細見美術館開館10周年記念展に行ってきました。

「琳派・若冲・数寄の心」と銘打たれた展覧会。私の今回の一番の収穫は、「中村芳中」です。酒井抱一とほぼ同時期に大坂を中心に活躍した方だそうですが、こちらの一筆箋などご覧下さい。もう、とても癒やされます。大坂という経済的にも豊かで、また権力志向の外にあるという環境があって、このようなおおらかな絵が生まれたのでしょうか。

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また、明治から昭和初期に京都で活躍した琳派「神坂雪佳」たらし込み具合が絶妙で、かつ清潔感があります。

気になったのが「鈴木基一」
この方は時代の変化を感じつつ、琳派という画風とそして『いつまでもきれいなままではいられない』思いで、内部に葛藤を抱えていた近代人だったような気がします。このきれてる感じ、10月17日リニューアルオープンの根津美術館で「夏秋渓流図屏風」を見てみたい。(大琳派展では見逃しました)

そして是非ともご紹介したいのが、夜鷹の絵2枚です。
1枚は「葛飾北斎」で、こちらはキリッとした後ろ姿が美しい、北斎ならではの筆遣いの名品。
もう1枚は歌川豊国作と言われる「江戸風俗図鑑」(江戸後期のさまざまな身分、職業の男女26人を解説を交えながら列記した図鑑)の中に、箱入り娘、芸者、田舎娘等の次にある夜鷹です。当時女性の顔は「引目かぎばな」の流れで様式化されており、浮世絵のようにどれも同じような顔になっているのが普通なのですが、いったいこれは何でしょう。今で言ったら女性お笑い芸人のイモトに似ているかも。まさに「オチ」ではありませんか。

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図録を読んだところ、細見美術館が14年ほど前財団として認可された時、前理事長は、その許可状を文化庁長官から受け取り、謝辞を述べる際に感極まって号泣されたとのことです。細見家三代にわたるコレクションを散逸することなく、後世に伝えられ、美術館を設立して公開ができると安堵しての男泣きだったのだろうと。本来ならば、その志、熱い思いに感動するところなのですが、仕事柄、そんなにも財団法人設立の許認可手続は大変だったのだろうかと思ってしまいました。

細見家の審美眼が伺える、趣味の良い作品ばかりでした。今度回京都に行った時には、細見美術館を訪れたいと思います。
ほかの写真等は弐代目青い日記帳さんをご覧下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1776


「奇想の王国 だまし絵展」

8月16日(日)で終わってしまうのですけれど、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムに「奇想の王国 だまし絵展」を見に行ってきました。
「部屋の壁に掛かっている、それも端が剥げかかっている絵」を描いた絵、「棚からはみ出た手紙や羽根ペン、ピンで留められた写真」を描いた絵。と、文字で書くとわかりづらいですね。
壁に掛かっていたりする主に生活用品を同サイズで描いて、思わず本物と見違えてしまうような絵が流行してたことがありました。画家の名前で知っている人はいなかったのですが、みなさん素晴らしい技をお持ちです。油絵の技術は17世紀には極まってしまっていた。と言うことなのでしょう。さて次はどこへ行く?

 その中で心に残ったのは、デ・スコット・エヴァンズ「インコへのオマージュ」です。
 割れたガラスケースの中に入った、剥製の黄緑のインコちゃんは作者の自画像とも言われています。しみじみと惹かれるものがあり、私はこの絵が欲しいです。絵はやっぱりハートかなと思いました。
インコちゃんの画像は弐代目青い日記帳さんブログをご覧下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1788
 今回の目玉の展示は、初来日のジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」1590年頃 油彩・板 スコークロステル城(スウェーデン)所蔵です。
 34種類の野菜、果物で国王の顔を描いたものです。図版で見ていた時は「気持ち悪い、国王が喜んだなんて本当かしら?趣味悪い」と思っていたのですが、本物を見て納得。
 自然に対する敬意、豊穣に対する感謝が感じられる、まじめな作品でした。描写にも厚みがありました。名前が残っている方だけのことはあります。

 ほか、「歌川豊国」「ダリ」「エッシャー」「マルセル・デュシャン」と有名どころが続き、なんと言っても「マグリット」が素晴らしい。この方の絵画は、単にダブルイメージといった単純なものではなく、作品ごとに違った発想で描かれています。「何が見えるもので、何を見ていないのか。書いてあるから真実なのか。今認識しているものは、はたして現か幻か何なのか」……「白紙委任状」という画題そのものが素晴らしい。
いつも背広にネクタイで、毎日9時から17時まで制作されていたという、マグリットさん。クールです。

様々なスタイルの絵画を見て、それは鑑賞者の欲求に答える為であったり、画家のオリジナリティの発露であったりするわけですが、絵画の意味について色々と考えさせられた展覧会でした。
こちらの展覧会は、いつづやさんのブログ6月14日~6月18日分で詳しく紹介されていますので、ご覧になって下さい
http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/06/index.html
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日本の美術館名品展

今は昔の話となってしまいましたが、思い出しながら書いてみます。
東京都美術館に「日本の美術館名品展」を見に行ってきました。(展示は7月5日に終了しています)
美術館連絡協議会に参画する、加盟美術館100館が所蔵する220点の美術品を集めた展覧会です。「どこの美術館も一番良いものは出さない」と言う意見もありますが、その美術館の誇りにかけても2番か、3番目の作品は来ているわけで、美術鑑賞初心者の私にはこれで十分、とても楽しめました。

まず、ドーミエの「ドン・キホーテとサンチョ・パンサ」私はこの絵を部屋に飾りたい。
セザンヌ 薄塗りサクサク大好きです。ヴェラマンクの厚塗りもまた。
エゴン・シーレ 今回の1番はこれでした。
クリムトに続いて名前が出てくる著名な画家なのですが、今まで実物を見たことがありませんでした。図録で見る限り、クリムトと違い、飾って決して美しい絵ではないので、その現物は如何にと思っていました。実際本物を見て、なるほどと納得いたしました。
海老原喜之助 鹿児島で初めて見て、またエビハラブルーが見られて嬉しかった。
三橋節子 一度見たかった絶筆。(どこで見られるか分からなかったので、感謝)

西洋・日本を代表する70名以上の作家の美術品が見られて、図録にはその作家の解説が載っていて、とても為になります。なんと言ってもこれだけの作品を上野で見られるのはおサイフにも嬉しい。
どうしてもその美術館の1番を見たかったら、その時こそ、その美術館に足を運んでみましょう。豊田市美術館には素晴らしいクリムトがあるそうです。
写真はいつづやさんの文化記号6月10日分 をご覧下さい
http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/06/index.html

また、詳しい内容は二代目青い日記帳さんブログをご覧下さい。
http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1737

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