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<![CDATA[リライアンス]]> http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/ ja 60 Chicappa! Blog 奈良井宿に行ってきました。 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=17 http://www.naraijuku.com/  IMG_1337.JPG  奈良井宿は、中山道の宿場全部の中でも旧状をもっともよくとどめ、江戸・明治の建築がおよそ60パーセントを占めている点から実に貴重な文化財だそうです。  1階より2階が軒から出ていて、猿頭と呼ばれる庇板を押さえる桟木など、旅籠に特有な家の造りを見たり、木曽漆器のお店をのぞいたり、約1㎞宿場町が破綻なく続いている中をぶらぶらと歩いて行くのは楽しい。 IMG_1331.JPG  また、「おひさま」の放送もあって賑やかで活気があるところが良い。番組に飴屋として登場した市の指定文化財の「中村邸」を、まったく別の建物に変身させてしまうNHK大道具さんの技に感心する。  昼食は元脇本陣であった徳利屋で手打ち蕎麦を食べましたが、その蕎麦の味はおいといて、建物の内部をじっくりと観察したい所でした。 IMG_1329.JPG  かつては旅人の足を洗ったであろう間口の広い土間を入ると、家の真ん中にいろりがあり、その上が3間×4間半の吹き抜け構造になっているところが見所。それを取り囲むようにして2階以上の部屋が作られている様子を見ることができます。いろりの煙でいぶされた柱を、長年にわたって日々磨き続けたことでしか出せない艶が見事。  天井を這っている電気のコードは、昭和の初めぐらいの工事であろうか?、照明器具も少しずつ違っていたり、大切に使い、その時代その時代の補修の跡が残るのが味のあるところです。 IMG_1326.JPG  紹介文等では「まるで江戸時代にタイムスリップしたような情緒ある町並み」とありますが、私には日本の昭和までが詰まっている気がしました。  建物もただ保存するだけでは死に体となってしまい(文化財的価値のあるものは残ることができるが)、また、映画のオープンセットでは中身がないわけで、人に使われることによってこそ生きてくると思うのです。ガラス窓は江戸時代には無く、例え、修繕箇所にブリキの波板が貼ってあったとしても、かえって私には懐かしく、愛おしくなります。 IMG_1336.JPG  大学の時(随分と前)3月初めの平日に、馬籠から妻籠まで旧中山道を歩いたことがあり、妻籠の松代屋旅館に泊まったことがありました。その時はぼんやりと古い建物群を保存しようとしているんだな、ぐらいにしか思いませんでした。今訪れたら、もっと、もの思えるのではと…。  雪の朝、中学校に登校していった男の子が、今度はご主人として向かえてくれるでしょうか。 ]]> Sat, 03 Sep 2011 14:49:27 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=17 諏訪市美術館に行ってきました。2 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=16 http://www.sunritz-hattori-museum.or.jp/へ行き、  開催中の「江戸時代の絵画と茶」で、本阿弥光悦、国宝「不二山」を初め、良いものをほかに誰もいない中ゆっくり見ることができました。  NHK BS「へうげもの」の後の「名品名席」で紹介された古伊賀耳付花入れは出ていませんでしたが、こんなに持っているとは知りませんでした。  諏訪湖畔には外にも美術館がありますので、よろしかったらお出かけ下さい。 詳しくはhttp://www.suwako-art.jp/index.htmlで。  おみやげには、福田屋本店の「信州あべかわ餅」を是非。 信州にあべかわ餅?あまり聞かないけど名物?気になってふらっと寄ったら、変に作り込んでいないところが美味しかった。お餅に青きな粉がたっぷりかかった、まさにあべかわ餅。 近くに行ったらまた買い求めると思います。 ]]> Wed, 31 Aug 2011 14:28:44 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=16 諏訪市美術館にいってきました。 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=15 http://www.city.suwa.lg.jp/scmart/index.htmへ「諏訪敦展 どうせなにもみえない」を見に行ってきました。  しかしその前に、隣接している立派なレトロな建物にびっくり。 そこは、生糸産業で財をなし、シルクエンペラーと称された片倉財閥が、昭和3年に竣工した、レンガ洋風建築、温泉大浴場、250畳敷の舞台つき大広間で有名な重要文化財片倉館であったのでした。http://www.katakurakan.or.jp/  現在も音楽教室が開かれ、貸室など現役の建物で、千人風呂には、600円で入浴可能です。 知らなかった。お風呂セット持って来れば良かった。  奇しくも諏訪湖周辺では「諏訪湖周まちじゅう芸術祭2011」 http://www.suwako-art.jp/index.html  が開催中で、その片倉館では、「スワビジョン」→『素晴らしき現在、美しき諏訪を今いちど立ち止まって発見することにより、未来への構想につなげる試み。パラダイス山元氏と中村哲也氏の2人による作品展』が展示されていました。  パラダイス山元氏は、諏訪湖周辺にねむるマンボな文化財を掘り起こすべく、HDRアートで撮りおろしパンチョスされた、懐かしすぎが新しい写真を展示。  中村哲也氏は、走り出したら超高速、スピード感あふれるフォルムの近未来を予感させる彫刻作品展で迎え撃ちます。国内外で活躍する異色のクリエイター2人が、諏訪を舞台に「和と洋」さらには「過去、現在、未来」を行き来するビジュアルアート展なのでした。  百聞は一見にしかず、これは直に見てもらわないとですが、HDRアート、こんな風にアートになるのか。中村哲也氏のレプリカシリーズ、私のイメージでは「ガッチャマン」 六本木ヒルズの中にある会社の、社長室においてあるのを想像してみる。  意外なところでおもしろかった。  続く  ]]> Mon, 29 Aug 2011 16:26:53 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=15 「皇室の名宝―日本美の華 1期 永徳、若冲から大観、松園まで」 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=14 DSCN6826-2.JPG  入ってすぐ海北友松の「浜松図屏風」が良い。千鳥が浜をツツッと飛んでおります。海北友松は、今まであまり印象に残った作品を見てこなかった気がするのですが、今後は意識して鑑賞します。  続いて狩野永徳の「唐獅子図屏風」、世に唐獅子図幾多あれど「唐獅子図屏風」と言えば、この永徳の「唐獅子図屏風」でなのであります。あらためて迷わない線に感嘆します。   隣に孫である狩野常信のかわいい小獅子も展示してあり、思った以上に遜色なく、仲良く並んでおりました。 「桃山狩野」と「江戸狩野」との様式の違いを比べる最良の作品、と解説に書いてありましたが、具体的に、私はその違いが分かるようになりたいです。  左に曲がると、伊藤若冲の「旭日鳳凰図」と「動植綵絵」30幅。あまりの濃密さにクラクラします。「旭日鳳凰図」の細密さは、これを描いたのであったなら、「樹花鳥獣図屏風」の枡目書きなど、若冲にとってはそれほど大変なことでは無かったのかもと思いました。また、透明感があって立体的な鳥の白い羽根は、若冲以外の人には描けません。 DSCN6823-2.JPG  そして「動植綵絵」は特に花が妖しい。鶏はおそらく若冲の分身となっているのであり、小禽類がオブジェのようであるのに対し、若冲の花は静物ではなく、雄しべと雌しべが触れ合う生殖活動をしているかのように思いました。棕櫚や松の幹は爬虫類のようであり、粘度のある雪、貝甲図の砂浜は有機物であり、地面に生えているのは草でなくて毛でしょう。絶対にこれらは、夜中誰もいなくなると、密やかに動いているはずです。    私は、若冲がすべては彼の自由な選択によって、植物の蔓や波をくるくるしたり、あり得なく鋭角な木の枝を書いているところが好きです。最高級の画材を使って、こころゆくまで自分の好きにしている。この時若冲は本当にギンギンです。エロスの対象は老松白鳳図かと。まさに法悦。  「動植綵絵」の人気投票を二代目青い日記帳さんが実施しています。興味のある方は投票なさって下さい。http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1913  知人が、「花札みたい」と言ったのには絶句しましたが、確かにトランプの絵柄にはなっています。 DSCN6830-2.JPGこちらは細見美術館展で購入  ここで別室へと移りますが、この時点で目も頭もジーンとして、多くの精力を使ってしまっているので、以下は印象に残った作品の感想を短く紹介します。 円山応挙「源氏四季図屏風」写生というのはこういう事を言うのかと得心。「雅」です。 岩佐又兵衛「小栗判官絵巻」金銀極彩色の細かい書き込み、尋常ではありません。これで工房作だなんて…。 葛飾北斎「西瓜図」この包丁の柄は握れます。北斎はやはり特別です。 平田百福「玉柏」黒々とした幹の質感に感心。柏と若竹の緑がすがすがしい。日本画に「緑青」があってよかった。 並河靖之「七宝四季花鳥図花瓶」技巧云々を超えて、桜が咲き、鳥が飛ぶ、漆黒の宇宙に引き込まれます。次回京都へ行ったら、こんどこそ並河靖之記念館へ行こう。 河井寛次郎「紫紅壺」精緻な技巧を凝らした作品の中、じんわり心惹かれます。   上記以外にも、日本画、工芸品等80点が展示されていて、その内の、1点でもあれば、その美術館のお宝、展覧会の目玉となるような作品が多々あったわけですが、何せ優品ばかりなので、(なんと言っても「動植綵絵」にやられてしまうので)普通の優品は際立たなかった、という位すごい展覧会でした。   日本美の華 1期は、11月3日までの展示です。混雑が予想されますが、是非お出かけ下さい。第2期は11月12日から「正倉院宝物と書・絵巻の名品」です。   特別関連展示として「悠紀殿」「主基殿」屏風が展示されていました。規格、様式の制約が厳しく、完成までの期日が短い、大変名誉であるが責任も重い画業です。その中で画家さんは、「自分の満足できる絵をいかにしたら描くことができるか」と、考えられたのだろうな、と思い興味深かったです。 DSCN6833.JPG平成度悠紀風俗歌屏風 東山魁夷筆  その後アイスクリームで糖分補給をしてから、平常展に寄ったところ、なんと「鳥獣戯画断簡」「一休和尚像」が展示されていました。特集陳列「中国書画精華」には国宝、重文が沢山。ほとんど人のいない本館で、一人じっくり対面できて、豊かな一日となりました。国立博物館には宝探しのような楽しみがあります。 東京国立博物館ホームページ www.tnm.go.jp/ ]]> Sat, 31 Oct 2009 15:23:30 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=14 英一蝶リターンズ http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=13 DSCN6798.JPG 写真が下手ですみません。本物は風情があります。  次に、「英一蝶」は絵師であると共に幇間であったことです。  ここで「英一蝶」の人となりを紹介すると、狩野派を離れ独自の境地を切り開こうとした彼は、絵の道に邁進するかと思いきや、吉原の幇間になったのでした。しかも幇間として活躍しすぎたためか、幕府の怒りを買い三宅島へ流罪になってしまいます。  当時の遠島は勝手に自給自足せよ、とのもので下手すると餓死が待っている環境の中、おそらくは一生帰ることはできないであろうかと思われましたが、元来生活力があるのと、将軍代替の大赦という奇跡が起き、12年ぶりに江戸に戻ることができたのでした。しかも現地で作った子供まで連れて。時に1709年、彼は58歳となっていました。  そして還暦間近の彼は今度こそ絵の道に邁進するかと思いきや、またしても吉原の幇間として復活したのでした。それも高番付の幇間に出世しました。ここまでくると単に絵師の道楽芸ではありません。  聞くところによると幇間の仕事は、お客様の気をそらさず、気持ちよくしていていただこう、という気配りがなんといっても一番大切とのこと。幇間の仕事が心底好きで、向いていたのでしょう。(奈良屋茂左衛門、紀伊国屋文左衛門がご贔屓筋とか)ちなみに享年73歳。 DSCN6801.JPG こんな楽しい世界がいっぱい  この資質、絵を見る人に喜んでもらおうと心を尽くしていることが、「英一蝶」の絵を特別なものにしているのではないかと思いました。サービス精神が旺盛と言った軽いものではなく、情が込められている絵なのだと思います。  また、被写体が動き、英一蝶も心が動いたものを描いている絵が群を抜いている気がします。人間がみんな生き生きとして楽しそうです。私も「スチャラカチャン」と、「四季日待図巻」の中に入れたらどんなにか楽しいでしょう。  加えて、三宅島で書かれた、「吉原風俗図鑑」には、何年も遠く離れた人が書いたとは思えない、実在感のある、具体的なワンダーランドが描かれています。「英一蝶」はフォトグラフィックメモリーも持っていたのかしら。 DSCN6799.JPG 吉原へ行くには、顔を隠して そもそも何故今「英一蝶」なのか。1709年から下って御赦免300年記念だからということなのだそうで、心憎いぞ板橋美術館。  さて、こんなめったにない人生を送った「英一蝶」、NHKでドラマ化してもらえませんでしょうか。尾形光琳も同時代人。登場人物には事欠きません。「英一蝶」は誰にしましょう。1999年の大河ドラマ「元禄繚乱」では片岡鶴太郎が英一蝶を演じておりましたが、映画「憑神」でお大尽風の貧乏神を演じた西田敏行が思い浮かびます。  以前にNHKが伊藤若沖を紹介する番組を作った時、中にドラマ仕立ての部分があり、その時は岸部一徳が伊藤若沖を演じており、なかなか良い番組でありました。 今年は御赦免300年記念というめでたい年でありますし、できれば「歴史秘話ヒストリア」ではなく、お正月、毎年1月2日頃にやるドラマあたりで、是非是非お願いいたします。 追記 「英一蝶」は、既に終了しています。が、板橋美術館の男子トイレにはマルセル・デュシャンの「泉」が使用されています。 味なことする板橋美術館     美しい写真は、いつづやさん 10/14の http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/ 二代目青い日記帳さんhttp://bluediary2.jugem.jp/?eid=1877 をご覧下さい。 ]]> Fri, 16 Oct 2009 20:03:01 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=13 黄金の都 シカン http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=12 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1817 を是非ご覧になって下さい。 DSCN6794.JPGDSCN6796.JPG                               いただいたプレゼントの品  アンデス文明については、インカ帝国がスペイン人に滅ぼされたことを知っているくらいで、地理的にも、歴史的にもほとんど白紙状態だったのですが、今回勉強させていただきました。  一番有名なインカ帝国は15世紀前半から16世紀前半に描けての100年にも満たない短命な文化のひとつに過ぎなく、ペルーには地上絵で有名なナスカをはじめとして、アンデス各地で様々な王国が興亡し、多様な地方文化が生まれました。  その中でシカンは9世紀から1375年頃までペルー北海岸で繁栄した王国です。  砂漠の中にそこだけ屹然としている、この崩れかけた山は何なのだろうと思っていたら、何とこれがシカン王国の「ロロ神殿」の現在姿であったとは。想像復元模型が隣にあっても、全く同一のものとは思えないほど崩壊しています。 sican1.JPG この周囲を日本人の島田泉教授(現南イリノイ大学教授)が30年にわたって発掘調査したところ王族の墓が発見され、その研究の成果が今回の展覧会の内容となっています。  私が一番興味を持ったのは埋葬の方法です。日本、中国の墳墓だと、横穴式のように奥に広い空間ですが、シカンは縦に深いのです。縦坑の深さは十数メートルにも及び、墳墓の中は、数階建ての建物のように幾層にも積み重なっています。  発掘はさぞ困難な作業ではなかったかと想像されます。  その中央やや下に墓の主が首を下にして正座をした形で埋められており、その前に切られた頭が置かれていました。なんか怖いです。 画像はhttp://www.tbs.co.jp/sicanten/tv/をご覧下さい。  そして黄金大仮面をはじめとする、1.2トンにも及ぶ副葬品。 sican2.JPG その中で注目したのは、「トゥミ」と呼ばれる儀式用のナイフで、(現在でも鞄屋さんなどが使う、手に握って、革などを切る道具に似ています)これは「ケロ」と呼ばれる黄金のコップとセットになっています。この二つは、「トゥミ」で生け贄の喉をかき切って、「ケロ」でその血をうける為の道具なのだそうです。実際墳墓には女性の生け贄も多数埋まっていました。とても怖いです。 そんな道具をこれほどまでに洗練させて、どれほど大切な儀式が行われていたのでしょうか。文字を持たなかったアステカ文明。研究者にも、シカン文明の精神世界はまだまだ分からないことが多いようです。  今回発掘の墳墓は、10~11世紀頃のものらしいのですが、副葬品が多彩であったことに興味を引かれました。 儀式用のミニチュア土器は縄文時代の三内丸山を思い起こさせるし、青いビーズは、吉野ヶ里遺跡で出た管玉のよう。日本では初期の古墳からも貝製品が多く出てきますが、同じようにいも貝、ウミギク貝がたくさん埋められていました。シカン遺跡周辺では採集できない交易品が、大切にされていたようです。今の人からすれば何故?と思いますが、舶来のブランド品、宝石のようなものだったのだと思います。  黒色土器は古墳中期以降の須恵器に似ており、黄金大仮面を飾り、また部品としてまとめて発掘された金細工のピラピラは、藤ノ木古墳の埋葬者が履いていた靴の飾りのようです。ナイペと呼ばれる砒素銅で作った貨幣(丁銀に似ている)がまとまって発見されているということは、貨幣経済が機能していたことをうかがわせ、日本では13世紀以降の現象。 縄文から室町までの遺物を見るような不思議な感じでした。 sican5.JPG グッドデザイン賞は、エリートの人が使用したと思われる金製胸飾り。そのままTシャツにして、会場を出たところのショップで売っていて欲しかったくらいです。  この「ロロ神殿」の発掘は、エルニーニョ現象による大洪水のため地下水位の上昇により、10年間発掘ができなかったそうです。  色々なご苦労がありながら、世俗の欲でなく研究を続けられる方々には本当に頭が下がります。島田教授はじめ研究者の方々、これからもお体に気をつけて、シカン文明の謎を明らかにしていって下さい。  最後に、フードコートで「インカコーラ」を飲んでみました。黄色い色の炭酸飲料です。プラスチックカップの中身はほとんど氷で、飲料は50cc位しかありませんでした。こういうイベントの場合、期待はしていませんでしたが、ペルーの缶飲料をそのまま売っていてくれた方が、いかばかりか良心的なのではなかったかと、残念でした。  シカン展は10月12日までの展示です。 ]]> Thu, 01 Oct 2009 20:14:31 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=12 ゴーギャン展。 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=11 http://gauguin2009.jp/ DSCN6787.JPG  見に行ったのは7月なのに、いつものことではありますが、夏休みの宿題のようなていたらく。というのも、期待が大きすぎたせいか、世間の評判にも拘わらず、それほど良いと思えなかったからなのです。そして、どうして良いと思えなかったのか、私は変なのか、ブログに何を書いたらいいのか とずっと考えていたからなのです。    株式仲買人から画家へ転身したゴーギャン。新しい芸術性を求めて、家族を置いて、楽園のタヒチへ旅立ったゴーギャン。小説になるほどエピソードには事欠かない人物であります。  例えば、展示されていた「純血の喪失」、大地に白い肌のヌードの女性が横たわっていて、ずるそうな狐が寄り添っています。  ゴーギャンはこの女性を、妊娠させたまま、タヒチに行ってしまったそうです。この狐はゴーギャンですね。それはそれで置いとくとして、そのことを絵に描いて、しかもそれを売りますか?普通の神経では考えられません。この画像は弐代目青い日記帳さんをご覧下さい。 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1805   そしてそもそもタヒチに行ったのは、文明社会から逃れて、魂の浄化を求めた。といったきれい事ではなく、心機一転巻き直しの部分が大きかったわけで、あくまでも自分自身は、フランス政府のお墨付き有りの文明人として現地人を見ており、都合の良い部分だけを取り入れようと計算しても、難しいでしょう。 だから最初の頃のタヒチ時代の絵を見ても、やはりこれは売れなかったと思いましたし、版画連作の「ノア・ノア」も独りよがりな感じがします。  先日の新日曜美術館で楽園をテーマにした写真を撮っている写真家さんがおっしゃっていたように、タヒチなのに、何故美しい青い海の絵を描かなかったのか?そして色彩感覚はまったくオリジナルなのに、何故全部不透明絵の具で、彩度が低いのか? 芸術家に人間性を求めるのはお門違いであり、その人がどんな人間であろうと、芸術家はその作品でもって判断すれば事足りるはずなのですが、どうも私はゴーギャンの絵に「邪」なるものを感じてしまうのです。 DSCN6783.JPG 光輪のある自画像→キリストと言うより悪魔のよう  敢えて自分の暗黒面を取り出して絵のテーマとする画家さんもいますし、また、ジャンルは違いますが詩人の中原中也が死んだ時、生前彼にさんざん困らされていた友人達は「やっとこれで純粋に中原中也の詩を鑑賞することができる」と喜んだそうですが、こちらは、本人の行いと、芸術が分離している場合。  ゴーギャンはこれとは違います。 画面に「邪」なるものがにじみ出ているので、純粋に絵画として楽しめないのではないのではないかと、無理くり考えました。それはゴーギャンが体裁を取り繕わないから、またその毒もまたゴーギャンなのだと言われればそれまで、つまるところ好き嫌いの問題に終結していくわけですが。  結論として、ゴーキャンの絵はお好きですか?という問いかけは即ち、ゴーギャンの人生の全てを含めて、彼にシンパシーを感じますか?と言うことなのではないかと思います。  一度意気揚々とパリに帰ったが全く評価されず、再度タヒチに戻ったけれど、かつてのタヒチの姿はそこになく、愛人には去られ、病気になり、経済的にも困窮し、隣人達と訴訟沙汰を起こし、現地と同化したいという思いと、しかしなから文明人から逃れられない自分自身であることからくるジレンマ、何よりも自分は認められるべきだという強い自意識があり、そのグジャグジャの中にいる時、最愛の娘の死を知り、さすがに彼も苦しみました。そして遺書として、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が描かれたそうです。  ゴーキャンの絵は、すべては彼の生き方に原因のある「グジャグジャ」があり、聖と俗・正と邪のせめぎ合いがあったからこそ、生まれたものであり、それはもはや単に絵だけにとどまらない、「ゴーギャン」という総合芸術になっているのだと思います。 兎にも角にも彼はやり通しました。少なくともあの時代タヒチにまで行って、誰にも描けない世界を生み出したのはゴーギャンだだ一人です。  その後のゴーギャンは「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」が売れたことを知り、経済的にも立ち直り、元気を取り戻しました。 最晩年の絵は、線もひょろひょろしてしまっているけれど、透明感が増していて、ゴーギャンもようやく心の平安を得るようになったのかと、少しほっとしたような、少し残念なような気持ちで会場を後にしました。  タヒチに行かなかったら、果たしてゴーギャンはどんな絵を描いたのでしょう…。 ゴーギャンの傑作の数々の画像はいづつやさんブログ7/10-7/12をご覧下さい。 http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/07/index.html DSCN6785.JPG こんな絵も描いていたゴーギャン]]> Fri, 18 Sep 2009 19:54:37 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=11 インターンシップを通じての感想 その2 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=10 二週間のインターンシップを体験して、法学部での講義に出てくる理論としての法律と社会での実務としての法律の違いや、差を感じることができたと思います。  講義での理論の前提やその要素となっている事項はその講義では軽く触れられるだけですが、実務ではより重要なもの、中心となるものであることを感じました。  例えば、人生の最大の買い物とも言われる不動産売買で権利を得たと証明できるのが登記をすることだと、普通一般的に考えられています。 そのため、講義に出てくる登記を介した法律上の問題点よりも、登記が適正・有効になされることの方が大事なことであるはずですが、講義等で法律を勉強していると法律上の問題点や理論のほうが大事であるように思えてきてしまいます。それは普段は教科書や参考書の事例にしか触れることはできず、実際に起こっている事件に触れることはできないこと、また、法律の勉強ではトラブルが起こることが前提であり、そのトラブルを解決することを勉強するといっても過言ではないことが主たる原因だと思います。  このインターンシップを通じて、生の事件に触れることができたのはいい経験になり、今後の勉強をしていく上で大事なことは何か、ということを常に考えていきたいと思います。  また、今勉強している民法、会社法、民事訴訟法を基礎とした研修内容が多々あったのですが、わからないことやあいまいなことが多くあり、勉強不足を痛感しました。今後はいろいろなことをふまえながら、勉強に励んでいきたいと思います。  司法書士の仕事は登記関係・後見関係・訴訟関係の仕事と多岐にわたっており、それを大方見学させていただいたので、仕事の概要ではありますが、どのようなものか知ることが出来たと思います。  私は法学部で勉強をしているにもかかわらず、登記所や裁判所に今まで行ったことはなかったのですが、付き添いで登記所の中を見ることや裁判の傍聴をすることができる機会を得て、教科書や参考書で知ることだけでは得られない実感を得ることが出来ました。やはり、身を以て体験することが一番だと改めて思い知らされました。  そして、司法書士の先生方や事務員の方の仕事の内容や、また、体験したことについてのお話は1人で勉強をしているだけでは決して知ることができないものばかりでしたので、今後の将来の指針を考える上で大変参考になりました。  このインターンシップで多くのことに気づくことや知ることができ、充実した期間を過ごすことが出来ました。  インターンシップを受け入れていただき、誠にありがとうございました。  まことに優等生の文章であります。当事務所でのインターンシップが、今後に役立てばと思います。 DSCN6774.JPG さあ勉強しよう]]> Fri, 11 Sep 2009 18:52:41 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=10 インターンシップを通じての感想 その1 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=9 私はアルバイトをしたことがなかったので今年のインターンシップはいわば初めてのお仕事ということになります。  司法書士事務所のインターンシップが始まる前の一週間は地元の官公庁のインターンシップを受けてきて、そこでは主に仕事内容の説明や場所の見学、お手伝いといったものでした。  今回のインターンシップは、大学で勉強していることと直結する仕事であったため、どのような事をやるのだろうか、と不安と期待を持って、スーツを着込み、事務所を訪ねました。  まず、担当の先生から研修内容のガイダンスを受けて、さぁインターンシップ開始となりました。  最初にやったことは登記情報の取得でした。とはいえ、全くやったことがなく初めてのことでしたのでどうしたらいいのかわからず、ただ言われるままに書類に書き込みをしましたが、今の時代は思った以上に便利になっていて、インターネットで見ることも印刷することもできることを知りました。結局私が書いたのはあまり意味をなさず、こちらは記念にもらいました。  これを皮切りに、明治の生まれの人からの、私にとっては大昔の人から続く大量の戸籍の確認をしたり、個人情報が大量に記載されている資料を読ませていただいたり、パソコンをカタカタして登記申請関係等々の書類の作成を作成し、インターネットを使った、オンライン登記申請を実際にやらせてもらいました。仮想の会社の設立登記と訴状の試作をしてダメ出しをもらったりもしました。  また、都庁や登記所等に行き見聞を深め、ことに司法書士の先生に同行して、大学生の私にとっては無縁の金額で取引される、不動産売買の決済に立ち会わせてもらった際は、イレギュラーなことが起こったりもして、緊張感を味わいました。 任意後見契約をしている方にお会いして、お話しを伺ったり、顧問先の会社に同行させていただくなど、いろいろと体験させて頂きました。  特に本人訴訟の付き添いで行った地方裁判所の法廷の大きさは思いもよりませんでした。法廷といえば大きいものだろうと思いこんでいたのですが、全くの予想はずれでこぢんまりとしていて、入った瞬間に小さいと思うほど法廷と傍聴席の距離は短く、裁判官が思ったよりに近くに感じました。  このインターンシップを通して、普段の勉強では得られないものを多く得ることができ、また、司法書士の先生方や事務職員方の仕事の内容や、昔語りは今後の私の将来を考える上で多くの材料を提供してくださったと思います。  やはり、実際の体験は他の机に座っての勉強や講義を聴く以上の経験になることだと改めて思い知りました。   →その2につづく DSCN6770.JPG 夏の終わりのひまわり君]]> Fri, 11 Sep 2009 18:26:41 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=9 「美しきアジアの玉手箱」 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=8 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1826  展示は、遮光器土偶から始まって、根来塗あり、仏像絵画、焼き物から浮世絵まで、シアトル美術館が所蔵する日本および東洋美術コレクション(約7,000件)の中よりの選りすぐりの優品、約100件です。何か、ある日の東京国立博物館に行ったような感じ。ということは、それこそ美術館1館分の美術品が海を渡って行ったのですね。  私がよいと思ったのは、狩野重信筆の「竹に芥子図」の屏風です。描きすぎない分垢抜けていて、画家の美意識が伺えます。画像はサントリー美術館ホームページからどうぞ http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol04/program.html  それに比して、シアトル美術館を代表する名品と書かれている「烏図(からすず)」屏風、いかがなものでしょう。確かに珍しいですが、凄みがあるわけでなく、洒脱ではなく、諧謔味も感じられず、今回の展覧会のチケットや図録の表紙にもなっていますが、わくわくしませんでした。  今回の目的は、なんと言っても「鹿下絵和歌巻」本阿弥光悦書 俵屋宗達画 です。 いづつやさんが7/28付でおっしゃっているように、絶対この絵をメインに持ってくるべきです。http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/07/index.html  俵屋宗達が「光悦先生、鹿のきれいな便箋できましたよ」と、嬉しそうに持ってきた料紙に、つい先程といって言い時間に、光悦その人が、筆を入れていったかのような生々しさを感じることができました。 俵屋宗達はもともとが職人さんだったからか、インテリが持つ懐疑心がなく、明快で肯定的。工夫はするけど考えすぎず、仕事が楽しそうで好きです。新しい時代を迎えた時の、伸びやかな空気が感じられます。 本阿弥光悦は、「芸術のことは自分に従う」人なので、うけることを勘定に入れていないから、何をどうしようと、けれん味がない。この書にしても、誰にでも表現できるものではないのだろうなあ。 (自分にもっと教養があれば、書かれている和歌を理解した上で、この書体で、このように散らし書きしたのは…、と、もっと堪能できたでありましょうに、残念) ともかく幸せな時間が過ごせました。 この展示会は9月6日までですが、下記の日程で巡回するので、来春再度MOA美術館 に「鹿下絵和歌巻」を見に行きたいと思っています。 神戸市立博物館 2009年9月19日-12月6日       山梨県立美術館 2009年12月23日-2010年2月28日  MOA美術館 2010年3月13日-5月9日       福岡市美術館 2010年5月23日-7月19日   DSCN6738.JPG]]> Fri, 04 Sep 2009 18:38:53 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=8 熊谷守一美術館 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=7 DSCN6665.JPG  現在池袋駅西口には、「文化芸術劇場」があり、現在は、野田秀樹芸術監督就任記念プログラム・日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 [But-a-I]のイベントが9月6日まで行われています。文化芸術劇場の前に日比野克彦氏の手になる移動式の舞台が誕生しています。詳しくはこちらへ。 http://www.geigeki.jp/saiji_055.html  また、劇場を取り巻く「ウエストゲイトパーク」には,日々ストリートミュージシャンが、その腕を競っています。第2の「ゆず」誕生するでしょうか。 いつだったか、5月のある土曜日に池袋駅西口のそこここで(小さな公園や丸井の前など)ジャズの演奏会が行われていて、とても楽しかったです。気に入ったら、ずっと聞いているのも良し、ビール片手に、別の演奏をはしごするのも良し。 もともと昭和の初期から戦争頃まで、池袋西口周辺には、「池袋モンパルナス」と名付けられた、若手芸術家、文化人が集まり、活気に溢れていた街がありました。また江戸川乱歩の旧宅もありますし(現在は立教大学が購入し、記念館となり、公開されています。詳しくは、http://www.rikkyo.ac.jp/aboutus/profile/facilities/edogawaranpo/へ) 、そしてなんといっても「熊谷守一美術館」があります。 「熊谷守一美術館」http://kumagai-morikazu.jp/ は、守一氏が45年間住み続けた豊島区千早の旧宅跡に、1985年(昭和60年)5月、次女の榧(かや)氏により個人美術館として開設され、2007年(平成19年)11月、榧氏より守一作品153点の寄贈を受け、豊島区立熊谷守一美術館となった美術館です。 豊島区が「文化創造都市宣言」をして、最初の頃行った事業かと思います。豊島区の文化面がもっと充実していくと良いな、と思います。 この「熊谷守一美術館」が、8月30日(日)9時45分よりの新日曜美術館で紹介されます。 熊谷守一の作品は勿論、美術館も素敵ですので是非ご覧になって下さい。 DSCN6664.JPG 春のウエストゲイトパーク ]]> Thu, 27 Aug 2009 20:05:32 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=7 ネオテニイー・ジャパン-高橋コレクション展 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=6 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1768  怖い夢を見てしまいそうな作品もありましたが、たまたま行った日は、学芸員さんの説明があり、「私にはよくわからないや」、とスルーしてしまう作品なども興味深く見ることができてラッキーでした。  入ってまずあったのが、鴻池朋子さんの「惑星はしばらく雪に覆われる」、「knifer Life」 少女の頃無意識に感じていた、自意識と他者との間にある違和感。ヒリヒリしたものを感じました。写真は弐代目青い日記帳さんの「今日の一点」をご覧下さい。 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1825   会田誠、芋束、奈良美智、村上隆など私も知っている有名な方の作品も多くありましたが、ぐっときたのが、照屋勇賢さんです。  彼は紙袋(ゴディバとかの小型のもの)の一部を木のシルエットに切り抜き、それを袋の内部に立ち上げて小さな森を出現させています。 紙袋の中を覗くと、そこには宇宙がありました。お見せできないのが残念です。    そして山口晃さん。図録の縮小版でしか見たことがなかった「今様遊園図」を10㎝の距離で、隅から隅まで見られる僥倖に恵まれました。絵の右下のおじさんが、温泉卓球で今やスマッシュを決めようとしている瞬間を発見した時は、こちらの方がガッツポーズでした。 3枚の「伝頼朝像」に見られるこだわりが、芸術家魂だ。それにしても、同じ画題を同じ筆致で違う絵として、なんと軽々と美しく描けることであろうか。 oyajinomunozu.JPG  高橋さんは精神科のお医者様で、1000点以上にも及ぶコレクションをお持ちなのは、もの凄いお金持ちだからなのだろう、と思っていたらそれだけではなく、株式や不動産を売却して資金繰りをしてまで、現代アートの作品を集められているのだそうです。 そこまで、収集にこだわってこられたのは、現代アートに対し、精神科医として、成熟した、こなれた作品にはない、その人の身体に手をそっと差し入れるかのような感覚を持たれたからなのでしょうか。 この展覧会は、下記の日程で巡回されているので、興味を持った方は是非足を運んでみて下さい。 7月21日~9月10日新潟県立近代美術館 9月19日~11月29日秋田県立近代美術館  12月13日~2010年2月11日米子市美術館  DSCN6736.JPG]]> Tue, 25 Aug 2009 18:07:45 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=6 細見美術館開館10周年記念展 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=5 DSCN6727.JPG また、明治から昭和初期に京都で活躍した琳派「神坂雪佳」たらし込み具合が絶妙で、かつ清潔感があります。 気になったのが「鈴木基一」 この方は時代の変化を感じつつ、琳派という画風とそして『いつまでもきれいなままではいられない』思いで、内部に葛藤を抱えていた近代人だったような気がします。このきれてる感じ、10月17日リニューアルオープンの根津美術館で「夏秋渓流図屏風」を見てみたい。(大琳派展では見逃しました) そして是非ともご紹介したいのが、夜鷹の絵2枚です。 1枚は「葛飾北斎」で、こちらはキリッとした後ろ姿が美しい、北斎ならではの筆遣いの名品。 もう1枚は歌川豊国作と言われる「江戸風俗図鑑」(江戸後期のさまざまな身分、職業の男女26人を解説を交えながら列記した図鑑)の中に、箱入り娘、芸者、田舎娘等の次にある夜鷹です。当時女性の顔は「引目かぎばな」の流れで様式化されており、浮世絵のようにどれも同じような顔になっているのが普通なのですが、いったいこれは何でしょう。今で言ったら女性お笑い芸人のイモトに似ているかも。まさに「オチ」ではありませんか。 DSCN6729.JPG 1.JPG 図録を読んだところ、細見美術館が14年ほど前財団として認可された時、前理事長は、その許可状を文化庁長官から受け取り、謝辞を述べる際に感極まって号泣されたとのことです。細見家三代にわたるコレクションを散逸することなく、後世に伝えられ、美術館を設立して公開ができると安堵しての男泣きだったのだろうと。本来ならば、その志、熱い思いに感動するところなのですが、仕事柄、そんなにも財団法人設立の許認可手続は大変だったのだろうかと思ってしまいました。 細見家の審美眼が伺える、趣味の良い作品ばかりでした。今度回京都に行った時には、細見美術館を訪れたいと思います。 ほかの写真等は弐代目青い日記帳さんをご覧下さい。 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1776 ]]> Fri, 21 Aug 2009 17:32:45 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=5 「奇想の王国 だまし絵展」 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=4 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1788  今回の目玉の展示は、初来日のジュゼッペ・アルチンボルド「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」1590年頃 油彩・板 スコークロステル城(スウェーデン)所蔵です。  34種類の野菜、果物で国王の顔を描いたものです。図版で見ていた時は「気持ち悪い、国王が喜んだなんて本当かしら?趣味悪い」と思っていたのですが、本物を見て納得。  自然に対する敬意、豊穣に対する感謝が感じられる、まじめな作品でした。描写にも厚みがありました。名前が残っている方だけのことはあります。  ほか、「歌川豊国」「ダリ」「エッシャー」「マルセル・デュシャン」と有名どころが続き、なんと言っても「マグリット」が素晴らしい。この方の絵画は、単にダブルイメージといった単純なものではなく、作品ごとに違った発想で描かれています。「何が見えるもので、何を見ていないのか。書いてあるから真実なのか。今認識しているものは、はたして現か幻か何なのか」……「白紙委任状」という画題そのものが素晴らしい。 いつも背広にネクタイで、毎日9時から17時まで制作されていたという、マグリットさん。クールです。 様々なスタイルの絵画を見て、それは鑑賞者の欲求に答える為であったり、画家のオリジナリティの発露であったりするわけですが、絵画の意味について色々と考えさせられた展覧会でした。 こちらの展覧会は、いつづやさんのブログ6月14日~6月18日分で詳しく紹介されていますので、ご覧になって下さい http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/06/index.html DSCN6726.JPG]]> Thu, 13 Aug 2009 15:34:01 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=4 日本の美術館名品展 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=3 izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/06/index.html また、詳しい内容は二代目青い日記帳さんブログをご覧下さい。 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1737 DSCN6724.JPG]]> Wed, 12 Aug 2009 16:16:00 +0900 http://office-reliance.chicappa.jp/blog1/?eid=3